島フェスin小豆島に電車で行ってキャンプした
毎年9月頃に開催される小豆島の音楽祭「島フェス」。2019年は眉村ちあきさんが出演するというので、脊髄反射でチケット購入。
せっかくなのでキャンプもしたいなー、と思ったんですが、宿泊関連の手配を始めたときにはキャンプ場の予約は既に埋まってるし、東京から車レンタルして行くのも大変そうだしでいったん諦めました。
しかし他の宿に泊まるにしても会場の近くにないし高いしどうしよう……とうろうろ探していたところ、奇跡的にキャンプ場の枠が復活していたので予約し、公共交通機関と徒歩で魂のキャンピング。
行く前は現地の情報がなくて不安だったので、この記録が誰かの助けになれば、と当時のメモと写真と記憶を頼りに書き起こします。
ちなみにキャンプ自体は超ビギナーというか、よく考えたら一人で行ったの初めてでした。
そんな奴でもさくっとキャンプできたので参加される方はどうぞお気軽に!
眉村ちあきさんの躍動感あふれるマラカスソロです #shimafes pic.twitter.com/tSlkwXdj0D
— バフォメット柳生 / Baphomet Yagyu (@bpm8q) September 15, 2019
眉村ちあきはいいぞ。
まずはキャンプ場の確保を
島フェスのサイトの宿泊情報が、会場にはキャンプ場もあるよ、みたいに書いてあって、そのあとにcoming soonの表示があったので、待っていればここにキャンプ場の予約とかの追加情報があるのだろう、と思っていたら開催1ヶ月前になってもcoming soonのまま。
さすがに不安になって同じライブに行く友人に聞いてみたら、どうやらキャンプ場はフェス主催にじゃなくて直接キャンプ場に予約するタイプらしい。
まじかよ!と急いでキャンプ場をググったところ(なぜかフェスのサイトからリンクが張られていなかったので…泣)、会場である「ふるさと村」の中に「ふるさと村キャンプ場」というのを発見。
ここやんけ!と憤りながら予約フォームへ。しかしフェスの日程は既に予約が埋まっているようで(そりゃそうだ)、泣く泣く諦めました。
しかしそんな話を友人にしていたところ、数日経って「いま復活してるよ!」の知らせが。
キャンセルが出たのかシステム上のタイミングなのか、バイクまたは徒歩用の「テント専用サイト」だけ本当にとれるようになっていたので即予約。
キャンプ場の確保を一番先にやるべきで、もし埋まっていてもどうやら復活することがあるっぽいのでこまめに見てみましょう。
ちなみに今(3月時点)から2020年の島フェスの日程(9月)で予約をしようとすると「検索条件に合うプランは見つかりませんでした。」と出ますが、おそらくシステム的に予約できるのが再来月末までの模様。
早めに確定させたい、とかあれば電話で問い合わせてみるといいかも。
ちなみにキャンセル待ちは「基本的にはお伺いしておりません」とキャンプ場のQ&Aページに記載がありました。
持っていってよかったもの/いらなかったもの
持ち物の準備も、現地の情報がほとんどなかったのでけっこう頭を悩ませました。
実際に持っていったものをリストアップしつつ、これはいる、これはいらなかった、とコメントをつけていきます。
ちなみにザックはAmazonで7,280円で買った65リットルのやつ。
クソ安かった分、背負ってるとき重心が後ろにかかりまくってまじしんどかったので、ザックはちゃんとしたの買ったほうがいいです。まじで。。
それと最初に言っちゃうと、キャンプ場から2kmくらいのところにスーパーがあるのでそんなに心配しなくて大丈夫です。
○→必須
△→そんなに使わなかった
×→いらなかった
寝床・ダイニング
- ○ ブルーシート(グランドシートがわり)
- ○ テント
- ○ スリーピングマット
- △ 寝袋
- ○ テーブル
- ○ イス
- ○ ランタン(電池タイプ)
- ○ 予備の電池
- × 蚊取り線香
寝袋は薄手のものを持っていったけど、気温が高かったのでがっつり入ることはありませんでした。ブランケットか、体温調整用の羽織りを掛け布団がわりに使うくらいでいいかも。
テーブルとイスはフェス会場内に持ち込むのも快適。会場内用に別でブルーシートを用意しておくのもアリです。
キャンプ場内のところどころ灯りがあるので、ランタンは簡単なやつで大丈夫でした。
蚊はほとんどいなかったので蚊取り線香は不要。
そのかわり小さいアリがめっちゃいました。無精して食べ残しとか空き缶とかを外に出しっぱなしで寝たりすると朝にはアリだらけになっているので要注意。
キッチンまわり
- ○ 保冷バッグ
- ○ コンロ
- ○ なべ類
- ○ キッチンバサミ
- ○ 皿、コップ
- ○ はし、フォーク
- ○ アルミホイル
- ○ 調味料(塩、こしょう、しょうゆ、マヨネーズ)
- ○ オリーブオイル
- ○ スポンジ(洗い物用)
- × 洗剤
- ○ ウェットティッシュ
- × ゴミ袋
保冷バッグはサーモスの折りたたみできるやつを持っていきました。氷がキャンプ場の受付とか近くのスーパーとかで買えるのでしっかり活躍します。
キャンプ用のかっちょいいナイフも憧れますが、食材切るだけなんでキッチンバサミにしました。
小豆島がオリーブの産地なので、オリーブオイルはフェス会場すぐ横の道の駅などで現地調達してもいいかも。高いけど。
調理するものにもよると思いますが、洗い場でがっつり水道が使えるので、洗剤は使いませんでした。
ゴミ袋も受付で日数分もらえるので不要。
満月を見ながらの鮭のホイル焼き、の余りでしめじのバター焼き。めちゃうま pic.twitter.com/7gy0yBOnK6
— バフォメット柳生 / Baphomet Yagyu (@bpm8q) September 14, 2019
鍋で作った鮭のホイル焼き。たまたま満月でした!
衣類
- ○ 着替え(Tシャツ)
- ○ 下着類(靴下、パンツ)
- ○ 水着
- ○ 手ぬぐい
- ○ 夜用に軽く羽織るもの
- ○ ビーチサンダル
- × レインブーツ
- △ 雨合羽
着替えのTシャツは宿泊数分でOKです。
フェス会場への道にビーチがあるので汗かいてきたらそこにザブン!と入っちゃえばいいし、オーティストの物販もあるし、島フェスオフィシャルTシャツもかわいいので着替えには困りません。
水着とビーチサンダルは絶対持っていくべき。
なにしろ会場がプールそのものなので、むしろビーチサンダルのほうが歩きやすい。
海に入るのにもビーチサンダルが楽。音楽を聞いては海にザブン!と入る自由さは島フェスならでは。
水着を持ってない女の子も皆につられて普段着のままついついザブン!しちゃってました(水から上がったあとで下着が透ける…と困ってたものの別の子に替えのTシャツを借りて事なきを得る)。
地面がぬかるんでたら嫌だな、とレインブーツを履いていったのですがこれは完全にいらなかった。
キャンプ場が舗装路、砂利道、芝生なのでぬかるむところはほとんどないし、フェス会場はプールなので重いだけでした。結果ほとんどビーチサンダルで過ごしてました。
雨合羽は雨が降らなかったから使わなかったので△にしましたが、バッグに忍ばせておいたほうが安心ですね。
その他
- ○ 歯ブラシ
- ○ スマホの充電器、電源コード
- × スピーカー
キャンプ場、フェス会場と離れてるし割と静かな感じなのでスピーカーで音楽流す雰囲気じゃありませんでした。
逆に、持っていけばよかったのは洗濯バサミ。濡れた手ぬぐいを干しておくのに欲しかった(テントのポールに結びつけるだけでも乾いたんですが、結び目が湿ったままだったので)。
近く(といっても片道2kmくらいあるので徒歩25分とかかかりますが)にこじんまりしたスーパーがあるので、そんなにきっちり用意しなくても大丈夫です。
スーパーについての詳細は次の項で。
キャンプ場の設備
キャンプ場には、洗い場やトイレなど、基本的な水回りはあります。個室コインシャワーも受付の横に3台あって、100円で5分で24時間入れました。
徒歩、バイカー用のスペースは安い分、すべて共用ですがサイトによっては専用のトイレ、シャワーがあるところも。
受付の営業時間中なら、ビール、ロックアイスが買えます。値段はビール(スーパードライ)300円、ロックアイス250円。ブロックアイスも250円、と値札が出ていたのですがぱっと見、モノがなさそうでした。
外にソフトドリンクの自販機もあるので、飲み物には困らないでしょう。
受け付けると、宿泊数分のゴミ袋をもらって、分別などの説明を受けます。
燃える・燃えないゴミ、ビン・カン・ペットボトルは分けてテントの前に置いておけば朝に回収してくれるそう。
そんなにゴミも出ないと思いますので、何泊もするとゴミ袋は余るくらいです。
普通の都市部と同じような気温なので、9月中旬であれば半袖1枚で過ごせます。
持ち物のところでも書きましたが、夜も気温が高く、寝袋もいらないくらい。一応薄手の羽織りがあると安心でしょう。
サイトには日差しを遮るものがないので、朝になって日が差し込むとかなり暑くなってきます。
そのせいか7時くらいから皆が起き出してきます。
私も暑さと話し声が気になるので朝は自然と早起きになってしまいました。
キャンプ場と島フェスの会場は徒歩5分くらい。
これも持ち物のところで書きましたが、島フェスの会場のすぐ前にビーチがあるので、イベントが始まる前とかにひと泳ぎするのもいいでしょう。
私も狂ったように(1ステージ見るたびに)海に入っていたら、地元の子どもに面白がられたようで、一緒に遊んだりしました。
同じビーチでカヤック教室も開かれていましたので、そちらに参加するのも楽しいかも。
利用日の2日前までに予約が必要ですが、余裕があれば前日や当日の申し込みでもいけるようです。
近くのスーパーなど
キャンプ場から2kmほど離れたところに「フタバ百貨店」というお店があって、キャンプ場の方に聞くとそこが一番近いスーパーだそうです。
バス停の「小豆島中央病院」のすぐ近く。
「百貨店」という名前ですがホームセンター的な雑貨も売っているスーパー、という感じで、種類は限られますがある程度の食材、調味料、酒などはそこで揃います。
ワンフロアで、ざっくりとコンビニ2~3軒分くらいの広さ。
小学生くらいのお子さんが手伝ってたんで、家族経営っぽいです。
営業時間は聞き忘れましたが、そんなに遅くまではやってなさそうな雰囲気なので食材の買い出しなど必要であれば早めに行っておいたほうがいいでしょう。
島フェス会場のすぐ前には、道の駅があります。
アイスクリームや特産品のそうめんが食べられる食堂があるほか、オリーブオイルやお菓子などのお土産用っぽい食べ物は売っていますが、キャンプメシの食材的なものはありませんでした。
島鱧のピザおいちい #shimafes pic.twitter.com/IG59RPl3Iu
— バフォメット柳生 / Baphomet Yagyu (@bpm8q) September 14, 2019
島フェスの出店が充実しているので、ランチには困りません。ピザ、チキン、カレー、ジビエの串焼き、うどんなど。
地ビールも充実していますが、まあまあ高い(フェス価格)ので現金は多めに持っておいたほうがよいでしょう(ピザ屋に限ってはpaypayも使えました)。
晩ごはんもフェス飯、も全然アリだと思います。
前夜祭は出店者が少なかったですが、美味しそうなカレーがあったので初日の晩ごはんはそこで済ませました。帰ってきてからは受付で買っておいたビールでチルって就寝。
なんとか瀬戸内海を汚すことなくカレーの島にたどり着けました。 #shimafes pic.twitter.com/dDztLvj4Lh
— バフォメット柳生 / Baphomet Yagyu (@bpm8q) September 13, 2019
逆にテント内が暑くなりがちでどうしても早起きになってしまうので、朝ごはんはなにかしら用意しておいたほうがいいです。
私はホットサンドを作ろうと「フタバ百貨店」で食パンを探したのですが、5枚切りのやつばっかりで(香川は主流なのでしょうか?)厚すぎたので、持っていったハサミで半分(10枚切りの厚さ)に切って作りました。
これをこうしてこう! pic.twitter.com/s4xhHKAETe
— バフォメット柳生 / Baphomet Yagyu (@bpm8q) September 14, 2019
行き方・帰り方
行き方1
私の東京から現地までの行程は以下のとおりです。
- 9月13日(金)の8:13に東京駅から11:34岡山駅に、新幹線のぞみ、博多行きで
- 11:42岡山駅から高松駅まで、快速マリンライナー高松行きで。新幹線と含めて18,170円。12:35着。ネットで買えず、朝ぎりぎりで焦ってたので駅員さんの言われるがままに。岡山までは金券ショップとか探せばもう少し安く抑えられそう。
- 高松駅からフェリー乗り場へ行き、小豆島の土庄港(とのしょうこう)へ高速艇で、13:00~13:35。1,170円。
- 13:50~14:19、バスで丸山駅へ。300円。
- そこから徒歩15分くらいでキャンプ場に着きます。
で計19,640円。
バスは途中に高校があって、ちょうど下校時間だったのか、そこで急に混みました。
チェックインは午後2時からとのことで、すぐに受け付け完了。
ただその日は5時以降はその受付から人がいなくなって、別のところで受け付けてもらう形になるとのことでした。到着時間は早めにするか、遅くなるようであれば事前に連絡を入れておいたほうがいいかもしれません。
酔わないように外に座ったらしぶきすげえ pic.twitter.com/xWzym4D5Wn
— バフォメット柳生 / Baphomet Yagyu (@bpm8q) September 13, 2019
高速艇はけっこう揺れるので、外に乗るとしぶきが楽しい。
行き方2
友だちがあとから来たのですが、それは以下のような感じだったようです。
- 金曜の夜、仕事が終わってから新幹線で東京から神戸に移動、15,380円。
- 神戸港から小豆島の坂手港に夜行フェリー。1:00発、7:30着で2,490円。
- 坂手港から丸山までバス。300円。
- そこからは徒歩。
で計18,170円。
金曜の夜出発なら、夜行バスで神戸か岡山まで行けばもっと安く抑えられそうです。
帰り方
島フェス最終日の15日(日)の夜もキャンプして、帰りは以下のような感じでした。
- 16日(月)の10時くらいから池田港まで徒歩(30分くらい)。
- 池田港から高松駅までフェリー、690円(所要時間1時間20分)。
- 高松から快速マリンライナーで岡山駅へ。岡山駅から東京駅まで新幹線で(行きのときと同じルート)。
で計18,860円。
この、キャンプ場から池田港までの30分ほどの歩きで安いザックを買った報いをモロに受けました。荷物は重いわ、暑いわで何度荷物を放り投げようと思ったことか。。
道の駅の前から出るバスもあったのですが、2時間に1本くらいだったのでタイミングが合わず。
ちゃんとしたザック買うか、きちんとバスの時間調べるか、そうじゃなかったらもうザック代ケチった分ぜいたくしてタクシー呼んじゃっていい気がします。
まとめ
電車と徒歩で小豆島まで行けるし、キャンプも全然できました。
しかし正直、スーパーでの買い物はバイクで来ている友だちに頼んだり、車で来ている友だちに連れて行ってもらってました。車って便利!
電車でも行ける、ということを視野に入れつつ、自分に合った行き方を見つけてください。
島フェス2019での眉村ちあきさんライブ。特に15:55らへんからのオタクがプールに集まる下りがめちゃくちゃ楽しかった。
眉村ちあきはいいぞ。
この記事を書いた人
バフォメット柳生
、千葉県生まれ。ウェブ制作会社 → 出版社のウェブ担当。地下のライブハウスにいがち。ぬか床育て中。